もうDIYでいいよ。

SMALL COOL 2013

世界のインテリアファンから絶大な支持を集めているアメリカのインテリア・DIY・ライフスタイル

の総合サイト、 『Apartment Therapy(アパートメント セラピー)』(←link) は、2004年4月に

インテリアデザイナーの Maxwell Ryan により運営が始まってから、もうすぐ10年になります。

サイトを見ていただくと判るとおり、質の高いインテリア画像が満載で、目の保養(セラピー)

になることサイト名に偽りなし、という感じではありますが、なにぶん欧米の住宅はスペースに

余裕のあるインテリア事例が多く、日本の狭い住宅事情では応用しにくい面もあります。

 

そういう意味で、参考になるのが、このサイトで毎年行われている住宅インテリア・コンテスト、

『Smallest Coolest Home Contest』(←link) です。

『かなり狭いけど、かなりクールな、住宅コンテスト』といった趣旨のこのコンテストは、

1000平方フィート(1000 sq.ft.=約90 ㎡)未満という(欧米感覚では)比較的狭い住宅

を対象に、ベストなインテリア住宅と認められるとグランプリを毎年授与しています。

グランプリは、インターナショナル部門を除く4部門から選ばれ、賞金は 3000ドル(30万円)、

インターナショナル部門を除く各部門ごとのファイナリスト賞金は 750ドル(7万5千円)となって

います(1ドル=100円として換算)。

 

各部門は住宅面積で分けられています(元基準:平方フィートを平方メートルに換算)。

◆ティニータイニー部門 (TEENY-TINY) ————36㎡(400 sq.ft.)以下

◆タイニー部門(TINY)————————————-54㎡(600 sq.ft.)~36㎡(400 sq.ft.)

◆リトル部門(LITTLE)————————————72㎡(800 sq.ft.)~54㎡(600 sq.ft.)

◆スモール部門 (SMALL) ——————————-90㎡(1000 sq.ft.)~72㎡(800 sq.ft.)

◆インターナショナル部門(INTERNATIONAL)——90㎡(1000 sq.ft.)未満 ( アメリカ以外 )

 

ちなみに、ヨナデン宅は、70㎡なので、上の基準ではリトル部門に該当します(^Д^;)
ということで前置きが長くなりましたが、今回は、small cool 2013 に、現在エントリされている

応募住宅の中から、ヨナデン宅も参考にしたい70㎡未満住宅のインテリア3例を、ご紹介します。

(追記:コンテストの結果については、後日記事 『優勝住宅:30㎡の快適』 にまとめました)

 


部屋の中に、もうひとつ家がある?
吹き抜けがcool なデザインのCarmen さんのお宅

 

Carmen さん エントリ住宅
インターナショナル部門、570 sq.ft.(51.3㎡)、シンガポール (←link)

Carmen さんがこのロフトで採用したのは、『シックなニューヨークスタイルと

スカンジ・インダストリアル』とのこと。スカンジ・インダストリアルとは、北欧系

の工業デザインのことで、スカンジナビア・モダンとも呼ばれる。

白壁の吹き抜けは単調なスペースになりがちだが、黒いフレームを加えて、

空間を引き締める効果と解放感を同時に生み出している。

 


カントリー調、しかもシンプル・モダンな
狭さを感じさせない Malissa さんのお宅

 

Malissa さん エントリ住宅
ティニータイニー部門、140 sq.ft.(12.6㎡)、ワシントン州 (←link)

広角で撮っているので、実際より広めに見えるのだろうけど、12.6㎡とは

とても信じられないほど充実したMalissa さんのお宅。

家自体もご主人と共に設計し手作りで建てたとのこと。完成して1年半前に

この家に越してきて大成功で、もう他の場所で生活することなど想像できない、

とMalissa さんは語る。内装は、木材の地肌を活かしてあり、それに合わせた

家具や雑貨のチョイスが見事。

 

 


シンメトリー配置の絶大な効果と
白壁と合う大胆な色使いを学べるKiera さんのお宅

 

Kiera さん エントリ住宅
リトル部門、750 sq.ft.(67.5 ㎡)、ワシントン D.C. (←link)

このお宅は、Kiera さんが最初に購入した中古物件のようで、この建物に足を踏み入れた

瞬間から魅力に取りつかれたとか。古いモノと新しいモノを組み合わせることが大好きな

Kiera さんらしく、クラシカルな要素とモダンな要素が調和している。

特に注目したいのが、要所要所で取り入れているシンメトリー配置とその配色。

リビングのモノクロのクッションと壁の額、ベッドルームのイエローのアームスタンドと壁紙、

ダイニングの緑のチェストと濃紺のランプシェードなど、心憎い色使いが参考になる。

 

 

以上、最後まで読んでくださってありがとうございました。

Small Cool 2013 のコンテスト結果については、記事『優勝住宅30㎡の快適』 をどうぞ。

2014年 のコンテストの様子については、記事『 Small Cool 2014 』 をどうぞ。

 

 

  『優勝は19世紀の住宅』 (Small Cool 2014 のコンテスト優勝住宅の紹介)

  『Small Cool 2014』 (Small Cool 2014 のコンテスト・エントリ住宅の紹介)

  『優勝住宅30㎡の快適』 (Small Cool 2013 のコンテスト優勝住宅の紹介)

  『靴箱のエレガンス 2 』 (海外ブログ shoebox dwelling の小住宅記事紹介)

  『靴箱のエレガンス 3 』 (海外ブログ shoebox dwelling が紹介する寝具特集 )

  『方丈庵を解体してみる 』  (京都・河合神社の方丈庵レプリカ の構造を詳しく観察)

  『方丈:移動可能という夢 』  (方丈庵はこうして移動?庵のインテリアにも原典から迫る)

  『バロ:謎の駆動式住居 』 (女流画家レメディオス・バロが描く不思議な移動住居)