コンクリ壁・家具固定1
マンションの壁の多くが、石膏ボードなどの中空壁であることは、過去記事でも話題にしました。
※ 『アメリカDIY記事拝見』(←link) ・ 『ザ・キッチン・タワー 4 』(←link)
中空の壁に棚などを固定したい時、中空部分にネジを打ち込んでもほとんど効き目がないので、
①ボードを固定している『胴縁』と呼ばれる内部の下地部材の位置を、壁の外側から探し出して、
その位置に合わせてネジを打つ、または ②専用の中空壁用アンカーを使う、という方法があります。
しかし、壁によっては、上のようなツールが全く通用しない壁があります。
それが、コンクリート壁です。
コンクリートの壁体の表面にクロス(壁紙)を貼ってあるだけのこの壁は、マンションなどでは隣宅との
戸境界にあたる部分に見られ、構造壁(建物を支える構造体の一部)であり、『共有部分』でもある
ので、普通、管理規約などで穴をあけるなどの行為は禁止されています。
こういうコンクリート壁に沿って家具を配置し、倒れないように壁に固定したい場合、
どんな方法があるでしょうか。今回はヨナデン宅の実践例でご紹介します。
事例1
納戸の奥正面:
コンクリート壁の部分を
すべて収納棚にしたい
狭い納戸(なんど:TRUNK ROOM)をお見せして恐縮ですが、
この納戸の奥正面を作りつけ棚のようにして、狭いながらも
使い勝手を良くしようというアイデアです。
素材は、ホームセンターでバラで買える組み立て棚の支柱(1750mm:
下画像⑤)6本と、奥行き350mmで長さを納戸の左右ピッタリになるよう
1705mmにカットした化粧棚板(下画像⑥)5枚です。
その他の木材はありあわせのモノで間に合わせ(^Д^;)
各棚板は下画像⑦のように、5本の支柱で支えるつもりでしたが、
さすがに170cmの左右があると、重いものを乗せると手前中央が
タワミそうだったので、上画像③のように手前の支柱を追加しました。
手前の支柱はネジくぎの頭にリングをはさみ、化粧キャップを
はめています(上画像⑧⑨⑩)。
支柱のうち、左右端の4本は2本で1組になるよう井形にしてあります(上画像④)
この支柱6本は、全く壁面に固定されていませんが、左右にピッタリ嵌まり込んで
いますので、左右にガタついたりズレたりがありません。
地震の際の唯一の心配は、この棚が手前に倒れることですが、
そのための強力なストッパーを設置してます。
上画像②のフックを兼ねた横木バーです。これは左右の壁面(コンクリートではない)の
下地部材にネジくぎで固定してあります。⑫の奥の横木バーは、⑪のように化粧フック
をDIYで作っていません(見えないので)が、ヒートンを留めればフックとして使えます。
35cm×170cm×5段というのはけっこうな収納力で、
壁面棚としては成功したように思います。
次回は、事例2として、もう少し広いコンクリート壁面の家具固定を話題にします。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
『コンクリ壁・家具固定 2 』 (寝室の広めのコンクリ壁にクロゼット兼姿見を固定)
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