もうDIYでいいよ。

コンクリ壁・家具固定2

前回の『コンクリ壁・家具固定 1 』 で、マンションの戸境界などの共有部分のコンクリート壁は

穴を開けることなどが禁止されているという話をしました。

では、そういう制約のないコンクリート壁では、一般的にどんな方法でネジクギなどを留める

ようにできるのでしょうか。今回は、そこから話題にします。

 


コンクリート壁に穴をあけて
モノを留める場合
実際には
どのようにするか

 

 

下画像左端が、コンクリート用ドリル。その右横の2つは、ナイロン製の丈夫な『プラグ』と呼ばれる

コンクリートとネジくぎの間に収まってネジを強固に固定するアンカーです。

プラグは、ナイロン製の他に、下画像右端のような鉛製もあります。

どちらも割れ目が入った筒状のモノであることにご注目ください。

 

 

では、実際に壁に留めるまでを見ていきましょう。

マンションのような共用部分でない一戸建ての打ち放しコンクリート壁などは、この方法が使えます。

ただし、コンクリートの穴あけは、ドリルの爆音と振動、徐々にしか進まない穿孔、内部の鉄筋や

砂利石に当たった場合の立ち往生など、素人にはハードルが高い作業です。

 

【コンクリート用ドリルで下穴をあける】

下穴径は基本的にプラグ径と同じです。

レンガなど壁体が比較的柔らかい場合、径を小さめに

することもあります。深さはプラグ全長より少し長めに。

 

 

 【穴の中のコンクリート・ダストを取り除く】

コンクリートは切粉がかなり出ます。穴に溜まったままだと

プラグを挿入する際に支障になるので、ダスト・ポンプで

丁寧に吹き飛ばします。

 

 

 【プラグを挿入する】

プラグを下穴に挿入します。

キツイ場合はハンマーでかるく叩き込みます。

 

 

 

 【ネジくぎで締める】

壁に取り付ける金具などを挟んで、ネジくぎ(木ネジ)を

 ドライバーで締め付けます。ねじの挿入によりプラグが

 広がってコンクリートと密着し、堅く固定されます。

 

 

 

 

 

では、本題に入ります。前回は、納戸のコンクリート壁一面に固定せずに棚を作る話でした。

今回は、それより広いコンクリート壁面にDIYで作ったクロゼット兼姿見を固定する話題です。

 

事例2

寝室の奥の戸境界壁に
変形のクロゼット兼姿見を
壁に固定せずに取り付けたい
 

 

 寝室の奥のコーナーが、隣宅との戸境界になっていて、この3mほどの壁は、クギが打ち込めません。

 そこにDIYで作った姿見兼クロゼットを置くことにしました。

一応安定しているのですが、大きなガラスだけに地震などで倒れたら大変です。

 

そこで、両サイドのコンクリート壁で無い部分を利用して、受け具を取り付け、長いバーを渡すことにしました。

 

 

 左右のバー受け具です。バー自体は、全く壁面に留まっていませんが、受け具でガッチリ固定しています。

受け具、バーとも壁から外すことができます。バーには2箇所フックをつけました。 

 

 

バーの中央で、クロゼットと固定しています。

非常に頑丈で、東日本大震災(東京は震度5強)の時でも、

まったく無事でした。

 

 

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

 

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