もうDIYでいいよ。

自分だけアイスクリーム

暑い季節はもちろん、寒くなっても、ふと、アイスクリームが食べたくなることってありますよね。

そんな時、10分程度の手間で、専門店に負けない美味しいアイスが、1人分から、作れるとしたら、

ちょっと試してみたくないですか?

今回は、家庭用ブレンダーの『バーミックス』を使った、果物の香りがゴージャスなアイスクリームの

お手軽レシピをご紹介。

事前に準備するものをまず、順に紹介します。

 


バーミックスとミンサー(回転刃)、
ピッチャーなどの容器を用意する

 

今回は、調理器にバーミックスを使っていますが、氷を細かく粉砕できるブレンダーやミキサーであれば、

他社製品でも可能かもしれません(試したことはありませんが‥)。

 

バーミックスを上手に使う上で、かき混ぜる容器の大きさは案外大切です。

かき混ぜる材料が、今回のように1人分(300 ml~400 ml 程度)の少量の時は特に、回転刃が材料の中で

ちゃんと回るような形の容器にする必要があります。すなわち、口径がほどほどに狭く、かつ、深さ(高さ)が

ある容器が適当です、こういう容器なら、材料の溜まりに一定の深さ(高さ)ができ、また回転刃で材料が飛び

散っても、容器が深いので、外に飛び出さない利点があります。

その点で、バーミックス・オリジナルのグラス・ピッチャー(上画像左)、クッキング・ジョグ(上画像右)が便利で、

ヨナデンはグラス・ピッチャーを愛用しています。

 

今回はアタッチメントの回転刃として、下画像左の『ミンサー』を使います。

ミンサーは肉をミンチ状にしたり野菜を砕いてポタージュを作ったりする時に威力を発揮する回転刃です。

今回の主な材料である生クリームを泡立てるのは、通常、上画像右の『ビーター』というディスク型の回転刃

を使いますが、今回は冷凍果物を粉砕する必要があるので、強力に砕く能力のあるミンサーを使います。

回転刃は、上画像のように4枚のガードの内側で回転しますので、刃が容器に直接あたることはありません。

 

バーミックスについては、過去記事で何回かご紹介していますので、下の記事を参照ください。

『バーミックスの弱点』
『ザ・キッチン・タワー4』

 


生の果物を適当にカットして
冷凍しておく

 

バナナ・リンゴ・パイナップルなど、果物が安い時に入手し、適当にカットして冷凍庫で凍らせておきます。

その他、スーパーで冷凍食品として袋売りしているブルーベリー、イチゴなども使えます。

上画像左のイチゴは、コストコの冷凍ストロベリー(2.7kg)です。

また、上画像右の缶詰のマンゴー(タイ産)、ミカン(国内産)も冷凍してみました。

 

 

 


生クリームやホイップ・クリーム
砂糖(加糖練乳)などを用意する

 

生クリームは、乳脂肪45%(上画像左)、37%(上画像右)の動物性純生クリームと植物性のホイップクリーム

(上画像右)を使ってみました。純生クリームは、断然コクがありますが、上手に泡立てるのに苦労することが

あります。ホイップクリームは、コクは期待できませんが泡立ちに優れ、しっかりした舌触りのアイスクリームに

してくれる上に価格が純生クリームの3分の1程度なのもお得です。今回は純生クリームとホイップクリームを

等量使っています。今回は砂糖を加糖練乳(上画像左)にして、まったりした甘さにしてみました。

 

 


味の深みを増すアクセントとして
リキュールなどを用意する

 

よりアイスクリームを楽しめるスパイス的な洋酒として、手に入りやすい2種類のフランス産リキュールを

ご紹介します。コアントロー(Cointreau:上画像左)と、グラン・マルニエ・コルドン・ルージュ(Grand

Marnier Cordon Rouge:上画像右)です。

興味がある方は、好みがあると思いますので、ミニチュア・ボトルからお試しになればいかがですか。

画像のミニチュア・ボトルは、50mlサイズ、成城石井で300円~400円程度でした(2014年9月現在)。

コアントローは、柑橘系の香りが爽やかな、菓子作りに良く使われるオレンジ・リキュールで、上画像のように

無色透明の液体です。冷やすとオレンジなどの不水溶成分が析出して透明色が白濁する、いわゆるホワイト・

キュラソーの仲間です。ただ、上等のコアントローを使わないせいか、ヨナデンの経験では、シェイクして使う

場合を除けば、氷に触れて劇的に白く濁るという場面に出会いません。

グラン・マルニエ・コルドン・ルージュは、コニャックとビター・オレンジがベースのリキュールで、画像のような

褐色の液体です。爽やかなオレンジの香りのコアントローと比べて、グラン・マルニエは、アイスクリームに、

より大人向きの奥行きのある風味を加えるように感じます。

 

 

 


作り方は簡単。冷凍果物と生クリームを
バーミックスで混ぜ合わせるだけ

 

冷凍果物 約150g、生クリーム 50g、ホイップ・クリーム 50g、加糖練乳 50g が基本です。器に盛った後、

お好みによりコアントローやグラン・マロニエを適量(小さじ1~大さじ1程度)注ぎます。

冷凍果物を粉砕しながら、生クリームを泡立てる作業を同時に行います。2~3分でアイスクリームらしい

肌理(きめ)になってきます。この時点でソフトクリームのような軟らかさの美味しいアイスになっていて、

すぐに食べることができますが、もう少し硬めのアイスがお好みの場合は、さらに30分~1時間、冷凍庫で

冷やします。すでに、バーミックスの回転刃で充分空気を取り込んでいるので、アイスクリーム・メーカーで

例えれば、攪拌(かくはん)の羽根(ブレード)が止まる段階まで達しています。つまり、そのまま冷凍庫で

冷やしてもシャーベットのように固まらず、なめらかな口当たりが楽しめます。

 

 


お手軽レシピを4種
ご紹介します

 

 ①リンゴのアイスクリーム

このレピシではリンゴのアクセントにグラン・マルニエを合わせてみました。

リンゴ単体でもアッサリした味が楽しめますが、バナナを加えることで、まったりした食感になります。

ここでいう洋酒の『適量』とは、大さじ1杯~小さじ1杯程度で、盛りつけ後に上から注ぐか、ブレンド

途中で隠し味的に入れるかはお好みでどうぞ。

 リンゴ  100g  生クリーム  50ml
 バナナ  50g  ホイップクリーム  50ml
 グラン・マルニエ  適量  加糖練乳  50ml

 

 

 ②ブルーベリーのアイスクリーム

ブルーベリーを 100g たっぷり投入して、ぜいたく感のあるアイスクリームができあがりました。

ブルーベリーの渋みのある酸味とバナナの甘みがほどよく中和して、イチゴ・アイスクリームより大人の

味を感じます。ここでは、グラン・マルニエを加えてさらに大人の味にしました。

 ブルーベリー  100g  生クリーム  50ml
 バナナ  50g  ホイップクリーム  50ml
 グラン・マルニエ  適量  加糖練乳  50ml

 

 

 ③パイナップルのアイスクリーム

パイン・アイスクリームの場合、パインは缶詰より、生のパインアップルをカットしてお使いになることを

お薦めします。安い小ぶりのパインアップルで充分です。缶詰を使うと、どうしてもシロップの甘さが残り、

ちょっと興ざめしてしまうからです。ここでは、冷凍ミカンを合わせてスパイスにコアントローの柑橘系の

香りでしめました

 パイナップル  100g  生クリーム  50ml
 ミカン  50g  ホイップクリーム  50ml
 コアントロー  適量  加糖練乳  50ml

 

 

 ④イチゴのアイスクリーム

定番のストロベリー・アイスクリーム。粉砕した冷凍イチゴは完全にすりつぶされていなくても、ツブツブ

した舌触りがあって美味しくいただけます。コストコの冷凍イチゴは、2.7kgで1300円程度とお得です。

甘みは国産より少ないですが、大粒がそろっています。グラン・マルニエをアクセントにしています。

 イチゴ  150g  生クリーム  50ml
 ホイップクリーム  50ml
 グラン・マルニエ  適量  加糖練乳  50ml

 

以上、最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

  『バーミックスの弱点』 (バーミックスのスーパーグラインダーを補修する)

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