もうDIYでいいよ。

海外DIY系情報6月2014

6月の海外のインテリア・DIY系の話題は、またまたニューヨークのデザイナーが中心になり設立した

インテリア・デザイン系サイト、『 インハビタ(inhabitat)』 からの情報を元にしました。

以下の内容は、intabita 記事の翻訳の他、元ソースなどをヨナデンが巡回して集めました。

 


建築の照明に革命をもたらすかもしれないLEDの天窓
Brilliant Invention Brings LED Sunshine to Windowless Rooms
(intabitat/INTERIORS/by Taz Loomans/2014-05-28記事←link)

 

これは凄いと思うLED技術が、この記事で伝えられていましたので、上記記事の翻訳ではなく、元情報から

紹介したいと思います。

元情報は、イタリア・コモにあるインスブリア大学の研究からのスピンオフで(Insubria University Spin-

off/Como/Italy)設立された企業、CoeLux社(CoeLux Srl /Experiance the Sky)のサイトです。

ちょっと下の画像をご覧ください。


CoeLux.com/Solutions

 

イタリアか南仏の天窓のあるステキなバスルームのように見えますが、実はこの天窓、ある入射角で実際の

太陽光に近い平行光線が落ちるように設計された、全くの人工物なのです。

 

TVドラマの大掛かりな舞台セットでは、このような装置は存在しますが、このCoeLux社の技術がユニーク

なのは、非常に薄いLED発光構造体により、その効果を一般の家屋のインテリアに持ち込んだところです。

 

CoeLux社のサイトによると、今のところ3種類の商品展開があるようで、それぞれ光の入射角、色調、

光の強さや散乱度などに違いがあるようです。入射角の急なものから順に紹介します。


『トロピカル(Tropical:熱帯的)』と題されたCoelux 60 は、60度の入射角で、最も輝度が高く、白色光の
強い光が、光と影を演出。


『メディタレーニアン(Mediterranean:地中海的)』と題されたCoelux 45 は、45度の入射角で、バランス
ある色見と柔らかな影を演出。


『ノルディック(Nordic:北欧的)』と題されたCoelux 30 は、30度の入射角で、3種類の中では最も赤みの
ある、暖かな、午後遅い時間帯の、懐かしい光を演出。 (以上、CoeLux.com/Solutions より)

 

この技術は、LEDの進化の過程で、来るべくして来たインテリアの照明環境の革命のような気がします。

 

SF作家のJ・G・バラードの小説『永遠の一日』は、地球の自転が止まり、永久に日差しが固定された

世界を描いた短編ですが、そこでは、各都市が、『午後6時のロンドン』、『午後7時のコロンビーヌ』と

いった『終わりのない時刻の接頭語』が付いた名前で呼ばれていました。

 

近未来では、最上階ではないマンションでも中庭があって、永久に変わることのない日差しが落ちている、

といったことが、ごく普通になるかもしれません。

 

そして、もう少し先の未来では、その日差しが刻々と変わるという技術も、出現するにちがいありません。

 

なお、このCoeLux社の技術開発は、上記イタリア・コモのインスブリア大学教授パオロ·ディ·トラパニ氏

(Professor :Paolo di Trapani of Universita’ dell’Insubria)を中心として行なわれていて、欧州連合

(EU)が推進する資金研究プロジェクト(EU Research Projects)に選ばれており、EUの800億ユーロ

規模の研究イノベーション計画、『ホライズン2020』の研究開発フレームワークとして評価されています。

 

 

 


完全な立体物に見えるLEDライト
Studio Cheha’s Bulbing LED Lamps Are Mind-Bending Optical Illusions
(inhabitat/INTERIORS/ by Jon Dioffa/2014-04-29記事←link)

 

4月末の記事で、ちょっと古いですが、前回紹介しなかったので。下画像は、イスラエル・テルアビブの

デザイン・スタジオ、Studio Cheha の設立者であるデザイナー、 Nir Chehanowski氏によるLEDランプ

(BULBING – #Spiral)です。これも、Studio Chehaが発信している元情報から紹介します。


KICKSTARTER/BULBING: a Magical Lamp Design 

複雑な立体フレームのように見えますが、実は平たいアクリル板で出来ています。

LEDランプは下の円筒形の木製ベースの中に仕込まれていて、上の発光部のアクリル板は違うデザインに

取り替えることができます。下画像で、発光部が立体でなく、5ミリ厚の透明なアクリルであることがわかります。


KICKSTARTER/BULBING: a Magical Lamp Design 

下のようなスカル・デザインのアクリル板もあります。


KICKSTARTER/BULBING: a Magical Lamp Design 

上の画像を引用したサイト、KICKSTARTER(キックスターター)は、ネット上でアートやファッションなどの

新規事業の出資者を募り、プロジェクト開始者が負債を抱えることなく資金を調達できる、いわゆる『クラウド・

ファンディングサービス(crowd-funding-service)』と呼ばれるWebサービスで、海外では盛んに行われ

ており、このKICKSTARTERの他に、IndieGoGo などのサイトも有名です。

Studio Cheha も Nir Chehanowski氏が2007年にイスラエルのBEZALELデザイン・アカデミーを卒業

して設立したまだ若いデザイン事務所なので、このサービスを利用して新規事業を展開しているようです。

 

 

 


『日本風』として紹介されているアメリカ・NY州のパゴダが美しい
Eye-Catching Pyramidal Treehouse by Luderowski Architect Rises Like a Japanese-Style Pagoda
(Inhabitat  New York City /ARCHITECTURE/by Lucy Wang/2014-06-25記事←link)

 

下画像は、スエーデンの建築家で、ロッジなどを専門に手がけているNils Luderowski 氏によるツリー

ハウスで、ニューヨーク州・ロングレイク(Long Lake, NY/ハミルトン郡)の森林に建てられています。

この画像も、Nils Luderowski氏のサイト、 Nils Luderowski Architect からご紹介します。


 Nils Luderowski Architect

ツリーハウスというと、文字通り、木の上に建てられた小屋であることが普通で、下画像左のスリルあるブランコ

で有名なエクアドルの『La Casa Del Arbol (ラ·カーサ·デル·アルボル)』や、日本の建築家、藤森照信氏が

設計した茶室『高過庵/takasugi-an』(下画像右/2004)も、ツリーハウスの一種かもしれません。

 

しかし、このNils Luderowski 氏のツリーハウスは、ちょっと変わっていて、一本の木が中心を貫いていて、

三層の屋根がかかった構造をしています。

上記、Inhabitat の記事では『日本の優雅な塔建築(Japan’s elegant pagoda architecture)の複雑な

職人技術に刺激を受けて建設された』と、述べられています。


 Nils Luderowski Architect

 

下画像のアングルで、屋根の内側の構造が良く見えますが、確かに『尾垂木』が複雑に突出している日本の

三重塔の屋根構造にインスピレーションを得ているような気もします。


 Nils Luderowski Architect

 

以上、最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

 

  『海外DIY系情報4月2014』  (海外のDIY系情報、定期報告2014年4月分)

  『海外DIY系情報3月2014』  (海外のDIY系情報、定期報告2014年3月分)

  『海外DIY系情報1月2014』  (海外のDIY系情報、定期報告2014年1月分)

  『ロウズのDIYコンテンツ』  (米・大手ホームセンター『ロウズ』の充実したDIY情報)

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  『DIY女子、駆けぬける。』 (日本のDIY企業ダイナシティコーポレーションを紹介)

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