DIY女子、駆けぬける。
今月の8日(水)から9日(金)にかけて、拙ブログが参加している『人気ブログランキング』の
『手作り・DIY』カテゴリで、ちょっとした異変がありました。
ムーミンこと掃部関真紀(かもんぜきまき)さんがお書きになっているブログ
『DIY女子のDIYインテリア★ときどきトールペイント★』 の順位が急上昇し、
このブログに数千人のアクセスが殺到する事態となったのです。
そして、その余波は、その前後のブログにおよび、当時3位から7位くらいに位置
していたブログは、軒並みアクセス数が急増しました。
拙ブログも例外ではなく、通常は1000PV程度をウロウロしているハズが、
その倍に増え、翌日も流入が増え続けました(タイトル図参照)。
下の画像は、流入が落ち着いてきた現在の『手作り・DIY』カテゴリの様子ですが、
それでも、流入数(週間OUT)が、他のブログを圧倒しているのが、分かると思います。
後日、このアクセス急増の理由が分かりました。
ヨナデン宅は最近テレビをつけることがなくて、知らなかったのですが、
8月8日の夜(21:54~)に、TBS系で、櫻井翔(嵐) と有吉弘行が司会を務める
『今、この顔がスゴい!』という 情報番組が放映され、そのテーマが『DIY女子』。
そして、上記の掃部関さん達のグループ『DIY女子部』も登場なさったらしいのです。
DIY女子部の他に、これまた有名なDIYブログ、 『Smile! Happy! Sweet Home!』
のブロガー、久米真理さんも登場なさったようなので、amebaのランキングカテゴリでも、
アクセス急増劇が繰り広げられたのでは、ないでしょうか。
さて、大人気のDIY女子部ですが、この部会は、2011年に設立され、現在、九州から
東日本までの大きな組織に発展しています。ハワイのオアフ島にも支部があるようです。
本部は、東京千代田区神田神保町の株式会社ダイナシティコーポレーション内に置かれ、
(株)ダイナシティコーポレーションとは強いつながりがあります(←link)。
実際、ダイナシティが2009年に業務を開始したDIYの専門家によるコンサルティング企画
『DIYプロダクション』には、前述の掃部関さんをはじめ、DIY女子部のリーダーの皆さんが
ダイナシティコーポレーションと、この会社が運営しているDIYサイト『DIYCITY』(←link)は、
海外のDIY関連のwebコンテンツ(←link)を紹介してきた者として、日本のDIY業界での
とても興味深い挑戦に見えます。今回は、この会社のDIY事業を話題にしたいと思います。
あらかじめ、明記しておきますが、今回、DIY女子部とダイナシティコーポレーションとの
関係性を語ることで、いわゆるステルスマーケティング的な企業の宣伝活動としてあげつらう
つもりは全くありません。
今の企業が、ソーシャルネットワークやWebコンテンツの力に注目するのは当然のことで、
情報の受け側としての我々が、用・不用を明確にし、情報に踊らされない賢さを持てばよい
だけの話です。
『ロウズのDIYコンテンツ』(←link)という記事で、アメリカ2位のホームセンター、ロウズの
webコンテンツの充実ぶりを紹介しましたが、そこで、『日本のDCM・ニトリ・コメリ・コーナン
といったホームセンターも、モノやポイントで顧客を囲い込むだけではなくて、こういう良質の
コンテンツを持ち、しかも上手にコンテンツを消費者とシェアできるロウズのような企業の強さ
から学ぶべきものがあると思います。』と書きました。
そして、こういう方向性を持った企業が、日本ではホームセンター系からではなく、下で触れ
ますが、コンテンツそのものであるDIY講師の立ち位置から出現したことが、とても面白い
と思うのです。
左の男性が、ダイナシティコーポレーションのCEOであり、
DIY情報サイト『DIYCITY』の主宰者、DIY女子部本部
部室管理人でもある 山田芳照(やまだ・よしてる)氏。
DIYアドバイサーであり、NHKのDIY番組『住まい自分流』
の講師として活躍、DIY関連の多数の書籍の執筆・監修を
こなす。
1996年にDIYグッズのショッピングモールDIYCITY開設。
2006年にダイナシティコーポレーションを株式会社化。
(以上は、プロフィールより←link)
2007年、『ドゥーパ!』やDIYムックなどDIY関連書籍で
実績のある学習研究社と業務提携。
2008年には編集プロダクション業務も開始。
こういう紙媒体のコンテンツ提供だけでなく、本社には
商品撮影などの静止画や、商品紹介動画などを作成
する撮影部隊があり、多くの動画コンテンツも提供して
いる様子(←link)。
2009年、DIYの専門家によるコンサルティング企画など
を行う『DIYプロダクション』の業務を開始(←link)
海外のDIYサイトでは、必ずスター・プロフェッショナル
集団がいて、彼らの技能を活かした魅力的なコンテンツを
提供しており、ファン層も厚い。
DIY女子部の活動は、こういうファン層を広く厚くしていく
試みとしてとらえても良いかもしれない。
2011年、『DIY女子部』発足。
2013年8月22日現在部員数は、1220名。
各地区は地元の『公認工房』を中心に活動を展開。
2013年9月からは東日本・九州エリアのブログが
開始予定(←link)
日本の木材の一大集積地、東京・新木場に工房スペース
を確保。『週末職人工房』として、キッズサイズのイス作り
教室などのイベントを行う他、『自宅に作業場の無い方
大歓迎です。電動工具と作業台、そして作業スペースを
ご用意しています。』というスタンスで工房を開放(←link)
こういう場所作りと人材、協賛企業の確保に、ダイナシティの
山田氏のキャリアが活きていることは言うまでも無い。
ダイナシティコーポレーションのDIY関連の取り組みを簡単に紹介しました。
これらの試みは、まだ発展途上のものが多く、情報サイトDIYCITYも、訪問者が
楽しめるwebコンテンツが充実しているとまでは言えません。
しかし、この企業は、良質のDIYコンテンツを提供できる基礎である、人材、メディア、
web技術、草の根活動等に投資しており、やがて、将来、例えばショップチャンネルの
ようなDIY専門動画配信サービス的な成果となって現れるような気がします。
以上、最後まで読んでくださってありがとうございました。
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