もうDIYでいいよ。

ホーローのキズ修復

野田琺瑯は、飽きのこないシンプルかつクラシックなデザインに定評があります。 ヨナデン宅でも、キッチンの他に、

リビングでも、いくつか製品を使用中。そのうちの一つ、ブレッド缶。パンを入れる容器ですが、スナック入れで愛用。

ところが、ちょっと前に、この缶のフタを落として工具にぶつけ、フタの端部分をカケさせてしまいました。

ホーロー部分が案外もろいことを、この時、はじめてサトリました。そう、ホーローってガラス質なんですよね。

今回は、このキズを下の画像程度に修復するまでの段取りの話題です。

 

まず、事前に用意したモノをご紹介(使わなかったモノもあります)。

③は、主役の『コニシ・ボンドのホーロー修復剤』。色調はホワイト、2液混合タイプのエポキシ系修復剤です。

④~⑦までは、ヤスリ用に用意した粗さの違う4種類。 数値が高いほど細かくなって、④150番⑤300番

⑥400番⑦600番、です。 ⑥と⑦は耐水ペーパーです。 このうち、⑤⑥をよく使いました。

⑧は2液を混ぜ合わせ、キズ部分に補修剤を盛っていくためのツマヨウジ。これをよく使い、③に付いていた

ヘラは使いませんでした。⑨は混ぜ合わせるパレット用のダンボールの切れ端。①②は、キズ部分に盛った

補修剤を平らにナラすためのヘラ用ですが、後の説明のとおり、結局使いませんでした。

 

今回、実は、修復するホーロー製品がもうひとつありました。キッチンのコンロの枠の隅が少し欠けているので、

これも一緒に修復します。

 


1日目: 補修剤をキズ部分に盛り上げ
完全に硬化するまで1日置く(特に冬場)
補修剤はチューブから一度に多量に出さないこと

 

下画像は、紙ヤスリ(耐水ペーパー)の準備です。ここでは一辺15mmの正方形の角材に両面テープを一周させて4面に

耐水ペーパーを貼り付けています。角材の両端に、400番と600番のペーパーを貼りました。

 

補修剤をチューブから等量出して、ツマヨウジでよく練り合わせます。ここでの注意点は、今回のようなキズの補修程度で

あれば、補修剤は少しの量しか使わないことです。 下画像左の分量でも多すぎました。 ブレッド缶のフタとコンロ枠両方

で、この半分の量しか使いませんでした。 この補修剤は洗面ボウル・流し台・調理台・冷蔵庫などの塗装鋼板部に使用

できるようですが、浴室・浴槽は使用不可となっているので、注意が必要です。

 

ツマヨウジで、キズ部分に補修剤をのせていきます。少し盛り上がる程度にのせます。作業工程では、一旦のせた後で

表面が平らになるよう余分な補修剤をヘラでかき取る作業があるのですが、気温が低く硬化が遅いせいか、うまくいかず、

硬化後に、ヤスリで余分な補修剤を削り取ることにして(ヤスリを粗目から揃えたのも、それが理由です)一晩置きました。

また、下画像右のようにフタの裏側のキズも補修剤を塗っておきます。人目に触れない個所ですが、地金が露出したまま

だとサビる危険があるので、保護しておきます。

 


2日目: ヤスリで表面を平らに仕上げる
粗目から順番に細目の紙ヤスリに変え、
最後は指で、境目が目立たないように仕上げる。

 

一晩置くと、補修剤は完全に硬化しています。

周囲のホーロー部分にヤスリがあたらないよう、細心の注意をはらって、盛り上がった補修剤を削り取ります。

粗目ヤスリの段階では、境界部分は同じ平面まで削り取らず、ある程度段差のあるところで止めておきます。

 

次に400番~の耐水ペーパーで、ていねいに磨きます。ほぼ平らになったら、最後に指でエッジの曲面部分などを整え

ます。指の触覚は数十ミクロン(µm:マイクロメートル)の凹凸が判ると言われていますので、境界に段差がないかどうか

確かめながら仕上げます。補修前と補修後を、同じアングルで撮りましたので、比較してみてください。

 

コンロ枠も同様に仕上げました。コンロ枠はクリーム系の白だったため、補修剤の白が少し浮いてしまいました。

こういう場合は、2液を混合する時に、水性絵具をほんの少量混ぜることで色味を合せることができるようです。

ただ今回は、目立つ場所でもないので、色合せは行いませんでした。

 

以上、最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

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