自分でできる戸車交換
実家の玄関の引戸(サッシ)の戸車を交換しました。
玄関の戸車交換を業者に頼むと1万円以上は覚悟しないといけませんが、
今回はホームセンターで購入した戸車の実費(1270円)だけで済みました。
故障した戸車の特定⇒ホームセンターで取替用戸車を探す⇒自分で取り付け、の詳細を報告します。
玄関の引戸が急に重たくなり、鍵穴もズレはじめる
とりあえず固定側の引戸の戸車と交換
実家の玄関引戸は、毎日の朝夕、母が内側からカギをロックしているのですが、引戸の開閉が
重くなったと同時に、カギのロックにすごく力がいるようになったそうです。
だいたい下のような症状が出ていました。
この引戸の開閉側の戸車は、5年前に調子が悪くなって、ヨナデンが交換しているのですが、
またまたトラブルが出てしまいました。
こういう場合、左右の戸車のコマの高さにズレが生じていることが多いので、高さ調整ネジで
調整することを、まず考えます。
玄関の戸車のタイプは以下のようなもので、2つの調節ネジがついています。
家研販売株式会社
アルミサッシ取替戸車 13型
用途:玄関引戸テラス
取付方法:羽ネジ拡張式
コマ材質:ステンレス
①のコマの高さ調節ネジは、反時計回りで、コマを上げられます(下画像右が上限)。
ネジの回転を止めた時点で、コマ高が維持されます。
②の羽板の拡張調整ネジは、種類によって差のあるサッシ框(かまち)の幅に合わせて
羽板をしっかり固定できるもので、時計周りで、下画像右の幅まで羽板を広げられます。
框に入れてから調節できるので便利ですが、圧力が強く、広げすぎると框自体を広げて
しまうので注意が必要です。
さて、①のコマ高の調整をするため、開閉側の引戸を外して戸車をチェックしたところ、
なんと、戸車のひとつが壊れていました(下画像)。
壊れていた箇所は、ちょうどコマの高さ調整ネジで、コマ高が最低まで落ちています。
すぐには替わりの戸車を買いに行けないので、とりあえず、開閉側ではない通常は固定している側
の引戸の戸車を外して、開閉側の壊れた戸車と交換しました。
開閉側の引戸を外した状態。
左の固定側の引戸の戸車と
開閉側の引戸の戸車を交換。
一般に、引戸の固定側の戸車は、使用頻度が低く、コマの摩耗もないノー・ダメージのものが多く、
このように開閉側の引戸にトラブルがあったとき、替え用として活用できます。
実際、この処置で開閉側の引戸はスムーズに動くようになりました。
ただ、実家の場合、固定側の戸車は玄関引戸をリニューアルして以来(15年程度)、一度も交換して
いない古いモノなので、 そのまま使い続けることは不安でした。
品ぞろえが豊富なホームセンターでは
種類が多くて迷うので、必ず戸車の現物を持っていく
後日、壊れた戸車を持って、それと同タイプのものをホームセンターまで買いに行きました。
行先は、ホームセンターの中でも、建築資材の品揃えが豊富な『コーナン・プロ』。
別にコーナンの宣伝をしているワケではありませんが(^Д^;)、実家から一番近い専門店です
行ってみて思ったことは、戸車の現物を持って行って良かったということ。
種類が豊富で、どれを購入すればいいか迷いそうになります。
玄関・引戸・サッシという範囲では、こんなに多様な種類が並んでいます。
ちなみに、もっと軽い引戸の戸車では、コマの種類も豊富で、耐油性・耐摩耗性に優れ軽量な『ナイロン』
(下画像左)、開閉が静かで耐摩耗性にも優れる『ウレタン』(下画像中)、強靭で耐衝撃性、耐摩耗性に
優れる『耐衝撃性特殊ナイロン』(下画像右)などがありました。
そんな多くの戸車の中から、無事、壊れたタイプと同型の戸車を見つけました。
開閉がスムーズになって、安心してはダメ
玄関引戸では、カギ穴の位置調整がとても大事
戸車のコマがレール上を上手く滑るようになると、驚くほど開閉がスムーズになって、安心して
しまいますが、ここからの調整が大切です。
特に玄関引戸の場合、内側と外側からカギの施錠・開錠を繰り返しテストして、力を入れなくても
カギが回せるようになるまで、引戸のコマの高さを調整していきます。
というのは、カギは引戸の位置が若干ズレていても無理をすれば施錠できる構造になっていますが、
それをすると、施錠中、引戸の一部の戸車に負担がかかりっぱなしになって、戸車の寿命を縮めて
しまいます。それ以上に、カギをかけるごとに、力を入れるのはメンドクサイものです。
玄関引戸のカギは色々な種類がありますが、実家の引戸では、以下の画像のタイプを使っています。
外側(固定引戸側):キーを差し込むと、連結軸を通して内側(開閉引戸側)の掛止部を飛び出させて
施錠されます。
内側(開閉引戸側):レバーを上げると掛止部が飛び出し、外側(固定引戸側)の受け穴に入り込み
施錠されます。
したがって、この掛止部と受け穴、連結軸と受け穴の位置がぴったり合っていないとスムーズに施錠
できません。この鍵ユニットを一旦緩めて調整する方法もありますが、もともと位置は合せてあるハズ
なので、今回は戸車のコマ高を調整することにします。
施錠がスムーズに行かない場合、どのようにズレているか知る方法のひとつは、引戸のサッシの前後
の垂直のラインが重なっているか(平行かどうか)を正面から見ることです。
例えば、上の a の場合、後側(開閉側)の引戸が右上がりに傾いている可能性がありますし、b の場合は、
反対に右下がりに傾いている可能性があります。今は、手前(固定側)の引戸のサッシが垂直であるという
前提でお話していますが、手前側が傾いている可能性も考慮しなければいけません。
垂直のラインが平行の場合は、2つの戸車のコマを均等に上下するだけの調整となります。
以上のチェックポイントを考慮しながら、前の戸車のコマの高さを標準にして、一旦、玄関枠にサッシを戻し、
また、取り外して微調整を行います。上の例のように、左右のコマの高さを微妙に変えることもあります。
以上、最後まで読んでくださってありがとうございました。
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