スポット照明の工夫
LED電球が少しずつ安くなり、エコの観点から、家の照明を白熱電球からLED に交換なさった
ご家庭も多いと思います。家電量販店では、すでに、白熱電球の方が少数派になっています。
でも、白熱電球の中には、交換するのにピッタリのLED を探し難い場合もあります。
たとえば、スポットライトの電球。
スポットライトは、棚の置物や壁の絵など、特定の位置に向けて、ちょうどの光量のスポットを
当てているので、電球の種類がちょっと違うと、前と同じような効果が出ないからです。
今回は、白熱電球やLED を数種類試して、スポット照明に合った電球を探したり、
美しく照明を当てるためのDIY的工夫について話題にします。
今回の事例は、上の2つのヨナデン宅のスポットライト。
左は天井タイプで、壁のレリーフ(距離1m)を照らします。口金E-26。
右は壁面タイプで、真下の棚の仏頭のオブジェ(距離60cm)を照らします。口金E-17。
天井タイプの電球は、『Panasonicのナローレフ、ビーム角30°』 という電球を使って
いたのですが、生産終了になってしまいました。
ビーム角というのは、光が収束する角度のことで、この角度が狭いほど一点に集中
する鋭いビームになり、スポットライト効果が高まります。
今回LEDを含む3つの電球で試してみました。
LEDハロゲン型電球
KK STE DECOLIGHT
4W 100V 口金E-11
¥2480
(口金変換アダプタ使用)
このシリーズでは一番ビーム角が広角
のものを購入したが、ビーム角は20°位
ではないだろうか。光が収束しすぎて、
スポット点だけが眩しくなってしまった。
ナローレフ電球(ビーム角60°)
Panasonic
40W 100V 口金E-26
¥400
ナローレフのビーム角60°のタイプが
残っていたので、使ってみる。ただし、
このタイプも生産終了なので今後買える
わけではない。やはり、広角なので、
壁面全体に光が当たり、スポットライトの
効果はあまり出ていない。
LEDミニレフ型電球
YAZAWA
3W 100V 口金E-17
¥980
(口金変換アダプタ使用)
仕様ではビーム角140°になっており、
今回試した電球では最も広角のはずだが
ミニレフ型のため光量が少なく、レリーフの
周辺だけをボヤッと光らせる感じで照らし、
意外にも、求めていたスポット効果に近い。
下の画像が、スポットを当てられる側の仏頭のオブジェです。
メトロポリタン美術館で買った古代中国の石像のレプリカです。
しかし、真上からのライティングだと少しも美しく見えません。
仏像の御顔の見栄えは、ライティングが全てです。
ライティングでどれだけ変わるか、劇的な変化をお目にかけます。
スポットライト自体は、もう動かしようがないので、仏頭オブジェ自体に
DIY的な工夫をします。
34ミリ厚の木材『パドック』で台座を作ります。パドックはアフリカ原産で、
美しい赤色が特徴です。台座と仏頭の首の間に自在継手のジョイントを
組み込み、御顔を少し傾けられるようにします。
御顔の位置を微調整しながら、最も陰影が美しい位置でジョイントを固定します。
『日本のお香で落ち着く』(←link) にも画像がありますの、ご覧ください
この壁面スポットライトは、小型白熱電球のクリプトン球(口金E-17)を使っていますが、
一度、下のようなLED と交換してみたことがあります。
ところが、LED は画像のように発光部分が半球部分だけなので、光の輪郭がかなり
貧弱になってしまいました。
もう少しLED の改良があるまで、白熱電球のままでもいいやと思っています。
以上、最後まで読んでくださってありがとうございました。
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