もうDIYでいいよ。

ありがとう東京タワー

2012年6月のスケッチは、東京タワーのデジタルアンテナです。

タワー最上階の特別展望台のさらに上に、赤と白の円筒形のアンテナがある姿を、

今では、すっかり見慣れてしまいました。 (下に続く)

      

 でも、タワーがこの姿になったのは、それほど昔ではなく、2003年の地上デジタル放送開始の

時期だったことを覚えている方も多いと思います。その前がどんな姿だったか、もう思い出せない

のですが、下の画像の1961年の先端部とそれほど変わりなく、アナログアンテナが少し増えた

程度の外観だったような気がします。

 

 

とにかく、この地上デジタルアンテナが、タワーの雰囲気を一新しました。人によっては、違和感が

あるという意見もありましたが、ヨナデンは、とてもイイ!と感じたことをはっきり覚えています。

もともとあった特別展望台と同じ円筒形のリズムを持ち、その上のアナログアンテナのゲイン塔とも

無理なく連続していて、裾野のアーチから塔頂まで、端正なシルエットを崩していません。

東京タワーが新しいデジタルの塔として進化したかのようでした。

 

そうして10年ちかく、自宅にハイビジョン映像を届けてくれました。

2012年5月22日に東京スカイツリーがオープンし、2013年1月には地上デジタル放送も、

東京タワーに代わってスカイツリーから発信されるようになります。

東京タワーのデジタルアンテナは、スカイツリーのアンテナが万一故障した場合のバックアップ

として保存されるそうです。よかった。撤去されなくて。

 

  

ところで、東京タワーのカッコよさと比較すると、

どうしても、そのアンバランスなシルエットが気になるのが

スカイツリーのゲイン塔の根元部分です。

 

なぜ、上にゆるやかに伸びるラインを断ち切るようなデザイン

にするのか理解に苦しみますが、

ゲイン塔のアンテナ部を含めて塔全体を統括するデザイナー

が不在なのではないでしょうか。

 

今のところ、

『ここから上は、ただのアンテナです』 みたいな、

とても残念な外観になっているので、

全体のラインを整えるゲイン塔のデザインが、

将来的に施されることを期待しています。

 

 

 最後に、東京タワーの建設をまとめた7分の動画 『Tokyo Tower Remembered 1957-58』 を貼って

おきます(記録映像と映画『Always三丁目の夕日』の場面を使用)。低画質(240P)再生される場合、

右下の歯車タグで、360P画質以上にしてお楽しみください。文字が見やすくなります。

 

 

 

   『柱頭を愛でる 1 』 (3つの建物の美しいオーナメントを紹介)

  『隅田川テラス・橋めぐり』 (隅田川に架かる橋、両国橋から勝鬨橋までご紹介)

  『薬師寺東塔の水煙』 (天女が舞う水煙の詳細なイラストを大画面で公開)

  『実感比較!道具街(東編)』 (東京浅草近くの合羽橋道具街を詳しく紹介)

  『実感比較!道具街(西編)』 (大阪なんば千日前の道具屋筋商店街を詳しく紹介)