銀のタグ・プレート(後編)
このエントリーは『銀のタグ・プレート(前編)』の後編です。
コーヒー・フィルター・ホルダーやっと完成しました。前編でこのように↓ 割れてしまったプレートですが‥。
彫金教室で、先生の指導を受けつつ無事修復できました!!
すでに焼成して純銀状態になった部分をくっつける場合は、水で練った普通の銀粘土のペーストではなく、
『油性ペースト』を補強材に使って再度焼成します。
下の画像はアートクレイのオイル・ペーストですが、今回は彫金教室で、より接合しやすい別の油性ペーストを
使わせていただきました。
『KALITA-103』のプレートの数字の1の箇所で割れたんですが、修復痕も目立たなくなっているでしょう?
プレートは鏡面仕上げにせず、『いぶし液』で全体をいぶし、文字部分が黒ずむようにしました。
前回の失敗の原因ですが、先生のお話では、
『一旦純銀になれば、そう簡単に割れないので、最初の焼成が充分でなかった可能性がある。
その原因は、たぶん、プレートが反らないように重しにのせた耐火レンガのスライスだと思う。
セラミック系の塊は、熱が中まで通るのに時間がかかり、それに触れている銀粘土の焼成を邪魔してしまう。
さらに、前もって耐火レンガだけを焼成して、中の水分や不純物を取り除いておくべきだったのに、
それをしなかったのも大きなミス。』 ということで、割れなかった方のプレートも、念のため再焼成。 反省。
コーヒー・ペーパーフィルター・ホルダー本体の作製です。タグ・プレートを嵌めこむ窪みを掘り込み、
タグがちょうどいい深さになるようエポキシパテで調整します。その後、木工用パテを全体に塗って
ヤスリをかけ、塗装します。
塗装後、タグ・プレートをステンレスの木ねじで留めて完成です。
キッチンネットに自由に取り付けられるようにしました。取り付け部分の下部が広がっているのは、左右に
ガタガタ揺れないようにするためです。若干前に飛び出しているのでフィルターが取り出しやすくなっています。
これでKALITA-103が最大30枚ストックできる幅があります。
ペーパーフィルター・ホルダーは、前から欲しかったのですが、市販品で適当なモノが見つからず、
またしても自作してしまいました(^ω^*)
木工だけでも良かったのですが、銀のプレートが案外、効果的なアクセントになったと思います。
この木工+銀プレート的なアイテム、シリーズにしてみようかな。
『銀のタグ・プレート(前編)』 (コーヒーフィルターホルダーと銀細工)
『雲形文様がなんか好き』 (雲形文様にまつわる話いろいろ)
『掌(てのひら)の指輪』 (手のモチーフにまつわる話いろいろ)
『銀のツマミの菓子器』 (男性でも使えるシンプルな菓子器の製作)
『中世風の書見台を作る』 (リビングに飾る中世の美術書の展示台も兼ねる書見台)