玄関をクラシックモダン化 4
前回(『玄関をクラシックモダン化 3 』)の続きで、今回が最終回です。
木材を組み立てていきます。下の画像左端の二枚の板は、天板と底板です。サイドを斜めにカットしてあるのは、
右端の画像で分かるように、側板のカーブあわせるためです。しかしまだ直線カットなので、後でヤスリがけをして、
滑らかな曲面にします。
正面曲面カーブのヤスリがけをするため、とりあえず左画像のように仮留めで組み立てます。
最終的には右画像のような凹字形にするため、中央の板材の一部をヤスリがけ後に切り取ります
では、どういう風に正面の曲面カーブをヤスリがけするかというと、大きな曲面ヤスリを作るんです。
左画像の円弧部分の木材は、本来不要な部分なんですが、これを二枚接着して、表面を滑らかに整えます。
そして、ロール状の紙やすりを貼り付け、取っ手を左右につけて、ローリングするように、左右から均等な力で
ヤスリがけを行います。正面の凹字形が、いかに幾何学的に美しく曲面になっているかが、この家具の一番の
見せ所なので、丁寧にヤスリをかけていきます。
ヤスリがけが終わると、仮留めを一旦外し、柱頭部の嵌めこみ具合を調整しながら、板材を完全に接合して組み立て
ていきます。継ぎ目にパテを充填して仕上げのヤスリがけを行い、塗装前にさらに木工パテを塗って磨きます。
脚部は、このような台座を付けることにしました。逆円錐形の短い脚が似合いそうだったので、ボルト受け金具を
取り付けて完成です。台座左部分側面に白ゴムの突起がありますが、これは、左手にある納戸のドアが当たって
本体のエッジを傷つけるのを防ぐガードです。
以上で、玄関家具のシリーズ記事は一旦終了します。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
『玄関をクラシックモダン化 1 』 (狭い玄関に置く縦長のクラシック・モダンな家具を作る)
『玄関をクラシック・モダン化 2 』 (メトロポリタン美術館で買った柱頭のレプリカを壊すまでの話)
『玄関をクラシックモダン化 3 』 (レプリカを復元して部屋の複数のオーナメントに)
『フローリングの穴の修復』 (DIYのハウス・メンテナンスの定番)
『窓枠に小さな棚を作る』 (窓枠利用で15cm幅の棚を作るだけで便利)
『木ぐるみコンセントタップ』 (リビングの延長タップが見苦しいので‥)
『スリット家具は七難隠す』 (効果的に隠しながら閉鎖感のないスリット家具のDIY)